知っておきたい入浴介助のポイント

一人で思うように生活が送れない要介護者にとって、入浴は日々の楽しみの一つです。

しかし、人の手を借りなければいけないことから、介護者の関わり方次第で入浴の満足感に大きな差が出てしまうもの。
そこで今回は、自宅で親族の介護をしている方はもちろん、訪問入浴介護士として活躍したい人にとっても役に立つポイントをまとめてみました。

入浴介助をする際に最も気をつけなければならないポイントは、相手の尊厳を守ることです。

尊厳とは、簡単に言うと、その人をその人として尊重することです。入浴に手を借りなければならなくなった人でも、昔は自分で入浴の準備をし、自分で体を洗い、片付けまで行っていたはずです。
それをもうできないだろうと、なんでも手伝ってしまうのは介護とは言えません。介護はあくまで、本人のできなくなってしまったことを手助けすることが重要なのです。

そのため、入浴の準備を本人と行ったり、要介護者が身体の一部分を洗えるのなら、そこは自分で行ってもらった方がベターです。それで洗い直しが必要になったとしても、足りない部分を少し手伝わせてもらうというようなスタンスでサポートするといいでしょう。
「あなたにはできないから」といった気持ちを持たずに関わることが大事です。

当然ながら、なんでも介護者がしてあげたほうが早いのは言うまでもありません。しかし、それだけではお互いが満足とはいえません。自分にもちゃんとできることがある、自分の力で入浴できたという達成感が、入浴の満足度を高めることはありえるのです。このように、本人をゆっくり見守り寄り添う余裕を持つことで、介護者も要介護者も良い関係を築けるはずです。
また、ここで述べたような入浴介助のノウハウを細かくまとめたサイトを見つけたので一緒にリンクを貼っておきます→《http://xn--xmq36d21a392e.com